練習では打てるショットが試合になると急にミスばかり……、大事な場面で体がガチガチに固まってしまう、そんな経験はありませんか?
バドミントンは非常に繊細なコントロールを要するスポーツです。緊張で呼吸が浅くなり、筋肉がこわばれば、シャトルとの距離感や力加減は簡単に狂ってしまいます。そこで重要になるのが、プレショット・ルーティンです。
これは、サーブやレシーブの前に行う決まった一連の動作のこと。メンタルを安定させ、脳をいつもの状態へ強制的に切り替える最強の武器になります。
プレショット・ルーティンの具体的なやり方
ルーティンは、物理的動作と心理的スイッチをセットにするのがコツです。以下のステップを参考に、自分だけの流れを作ってみましょう。
- 呼吸のコントロール: シャトルを受け取る際、まずは深く息を吐きます。これにより副交感神経を優位にし、心拍数を落ち着かせます。
- 特定の予備動作: ラケットのガットを指で整える・一度だけ軽くジャンプする・グリップを握り直すなど、毎回必ず同じ動作を行います。
- セルフトーク(自己暗示): 低くコントロール・次はここに打つといった短い言葉を心の中で唱えます。
- 視点の固定: 相手の立ち位置や、自分が狙うポイントを一度だけ凝視し、集中力を研ぎ澄ませます。

ルーティンがもたらす驚きの効果
なぜこの動作が有効なのか、それには心理学的な根拠があります。
- クローズド・スキルの安定: バドミントンのサーブのように、自分のタイミングで始める動作(クローズド・スキル)は、余計な思考が入り込む隙があります。ルーティンは、この雑念をシャットアウトする防壁になります。
- 集中力の維持: 意識を過去のミスや未来の結果ではなく、今やるべき動作に引き戻すことができます。
- 運動学習の再現性: 脳がこの動きをすれば次はナイスショットが打てるというパターンを記憶するため、プレッシャー下でも普段通りのフォームを引き出しやすくなります。
まとめ
プレショット・ルーティンは、単なるおまじないではありません。自分の心身を自分でコントロールしているという感覚(自己効力感)を高めるための科学的な手法です。
まずは練習の時から、サーブの前に必ず同じ動きをすることから始めてみてください。それが習慣になれば、試合会場の静寂や視線も、あなたの集中を妨げるものではなくなります。安定したメンタルを手に入れて、コートで最高の結果を掴み取りましょう。
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