練習では打てるショットが試合になると急にネットにかかってしまう、勝ちを意識した瞬間に足が止まる……そんな経験はありませんか?
バドミントンのような対人競技において、緊張は避けられない要素です。しかし、多くの選手が陥る罠は、結果目標ばかりを追いかけてしまうことにあります。結果目標とはこの試合に勝つ・ミスをしないといった、自分では完全にはコントロールできない最終的なリザルトを指します。これに意識が向きすぎると、脳は失敗の恐怖を感じ、パフォーマンスを低下させる過度な緊張を引き起こします。
そこで重要になるのが、プロセスターゲット(行動目標)の設定です。
1. プロセスターゲットの設定方法
プロセスターゲットとは、自分の意識一つで100%実行可能な具体的動作に焦点を当てる手法です。以下の3つのステップでルーティンに組み込みましょう。
- コントロールできることの抽出:相手の強打や審判の判定は変えられませんが、シャトルを打つ前に一度深く息を吐く、構えの際に母指球に体重を乗せるといった動作は自分で制御可能です。
- 動詞で具体化する:集中するといった抽象的な言葉ではなく、インパクトの瞬間にグリップを握り込む、相手の打点に視線を固定するなど、具体的な動作に変換します。
- 戦術とリンクさせる:例えば、サービス周りで2歩目を速く出すといった、技術的なプロセスをターゲットにします。
これらを試合のセット間やサーブ直前のルーティンとして意識的に設定してください。

2. プロセスターゲットがもたらす心理的効果
なぜ動作に集中するだけで緊張が緩和するのでしょうか。そこには心理学的な裏付けがあります。
まず、注意の焦点化が起こります。人間の脳の処理能力には限界があり、具体的な動作に意識を向けることで、負けたらどうしようという不安な雑念が入り込む隙間をなくすことができます。
次に、自己効力感の向上が期待できます。勝つことは難しくても、決めたルーティンをこなすことは誰にでも可能です。小さなプロセスを確実に遂行できているという感覚が、自分はコントロールできているという自信に繋がり、心理的な安定をもたらします。これにより、過度な緊張状態を防ぎ、適度な興奮状態であるゾーンへと入りやすくなるのです。
3. まとめ
バドミントンの試合で実力を発揮できない原因の多くは、意識が未来の結果に飛び、足元の現在の動作がおろそかになることにあります。
結果はコントロールできないが、プロセスは100%コントロールできる。この原則を胸に、次の練習や試合では、スコアボードではなく自分の足の運びや呼吸をターゲットにしてみてください。プロセスに徹した先にこそ、望んでいた結果が待っています。
次回は別のルーティンを紹介します。練習中から様々なタイミングで試し、自分にとって最も心と体が繋がる瞬間を探ってみてください。
メンタル面も含めてさらに上達したい方は、ぜひバドはびの体験レッスンにお越しください!
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